マカオの主要な海の玄関口となる外港フェリーターミナルに近い新口岸地区にあるテーマパーク、マカオフィッシャーマンズワーフ内に2月27日、新ホテル「レジェンドパレスホテル」が開幕した。
運営会社にあたるマカオフィッシャーマンズワーフを運営するマカオレジャー大手のマカオレジェンドディベロップメント社(以下、MLD)が公表した資料によれば、レジェンドパレスホテルは18世紀のモンテカルロがテーマとのこと。ホテル等級は5つ星で、223室のゲストルーム、6軒のレストラン、ゲーミングテーブル70台及びスロットマシンを設置するカジノ、ショッピングアーケード、コンベンションホールなどで構成される。
なお、70台のゲーミングテーブルのうち、15台が新規割り当て分で、残りはカジノ経営ライセンスを保有社に当たるSJMグループの別のカジノから移設したもの。この他、スロットマシン91台の新規割り当てを獲得している。
目下、MLDでは3軒のホテルの新設を含むマカオフィッシャーマンズワーフの大規模リノベーション工事を進めている。1つ目のホテル、東欧・プラハをテーマとしたハーバービューホテル(客室数444室、4つ星)は2015年2月に開業済み。2つ目が今回のレジェンドパレスホテル。3つ目はレジェンデールホテル(客室数500室、5つ星)で、2018年末までの竣工を予定しているという。
マカオ政府統計調査局が1月27日に公表した最新統計によれば、昨年(2016年)12月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から1軒増の107軒、供給客室数は同12.3%増の3.63万室あり、このうち5つ星ホテルが32軒で、供給客室数は全体の60.1%を占める2.18万室。
マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られ、年間訪マカオ旅客数は2014年から3年連続で3000万人の大台を突破した。