マカオ、通貨供給量上昇持続=17年1月貨幣・金融統計
- 2017/3/6 16:55
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は3月6日、今年(2017年)1月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が13.2%上昇、通知預金が0.8%下落となり、M1は前月から2.2%増加。一方、準通貨負債は0.6%上昇、通貨供給量M2は0.8%増の5368億パタカ(日本円換算:約7兆6290億円)となった。前年同月との比較では、M1が0.7%、M2が13.3%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが32.1%、香港ドルが52.2%、人民元が4.0%、米ドルが9.4%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.5%増の5214億パタカ(約7兆4102億円)、非居民による預金は0.3%上昇の2491億パタカ(約3兆5402億円)、公共部門の銀行システムへの預金は2.5%下落の1705億パタカ(約2兆4236億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.1%減の9411億パタカ(約13兆3776億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ22.0%、46.9%、4.1%、23.7%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.7%下落の4155億パタカ(約5兆9063億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.8%、64.9%、0.6%、4.3%で、金額にして1236億パタカ(約1兆7570億円)、2698億パタカ(約3兆8352億円)、27億パタカ(約384億円)、177億パタカ(約2516億円)。対外部門への融資は前月から3.2%増加の3731億パタカ(約5兆3036億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、26.3%、11.6%、54.0%で、金額にして68億パタカ(約967億円)、990億パタカ(約1兆4073億円)、433億パタカ(約6155億円)、2015億パタカ(約2兆8643億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は1月末時点で前月末から0.9ポイント下落の60.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.5ポイント上昇の83.8%。不良債権比率は前月から横ばい、前年同月から0.1ポイント上昇の0.2%。