マカオのカジノで偽造チップ使用の中国人密航者ら逮捕

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(日本円換算:約141万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

マカオ司法警察局は4月11日、今年(2017年)1月16日及び4月8日にマカオのカジノ施設で発生した2件の偽造チップ使用事件の容疑者を逮捕したと発表した。

最初の事件については、1月16日午後1時頃、コタイ地区のカジノ施設から同局に対し、カジノテーブルでゲームに参加していた2人の男が使用した額面5000香港ドル(約7万円)のチップ5枚が偽造の疑いがあると通報があった。その後のカジノ施設の鑑定で偽造であることが確認され、さらに同じ額面5000香港ドルの偽造チップ7枚が見つかった。

警察が捜査に着手し、容疑者を特定し、行方を追っていたところ、4月8日にマカオ税関が密航の疑いで逮捕した中国本土出身の自称農業の男(64)が偽造チップ使用事件の容疑者の1人に該当。税関から身柄の引き渡しを受け、取り調べを行ったところ、自身の犯行を認めるとともに及び複数の共犯者の存在を明かしたという。男によれば、偽造チップは中国本土で他人から提供されたもので、事件当日は額面5000ドルのチップを40枚受け取り、カジノゲームで勝って1万香港ドル分の本物のチップを手に入れ、このうち半分を報酬として受け取ったとのこと。また、通報のきっかけとなった5枚の偽造チップを使用した際、カジノディーラーに見抜かれたかもしれないと心配になり、その場を立ち去ったという。

もう1つの事件は、4月8日午後6時頃、コタイ地区のカジノ施設から同局に対し、女がキャッシャーに持ち込み両替しようとした2枚の額面1万香港ドル(約14.1万円)チップが偽造の疑いがあると通報があった。すぐに警察官が現場に駆けつけ、女の身柄を拘束し、事情を聞いたところ、2万香港ドルの報酬をもらう約束で他人にチップを両替するよう依頼され、複数人が同じことを引き受けていたと説明したという。容疑者が使用したチップが偽造品であることが確認されたほか、このカジノ施設からさらに12枚の額面1万香港ドルの偽造チップが見つかったとのこと。

目下、警察が2つの事件に関わったとみられる逃亡中の容疑者の行方を追っている。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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