マカオ、17年第1四半期の観光物価平均指数5.45%下落=ホテルの値下げプロモーションなど影響
- 2017/4/13 15:05
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は4月13日、今年(2017年)第1四半期の観光物価指数が129.00だったと発表。前年の同じ時期から5.45%下落となり、下落率は昨年第4四半期のマイナス4.48%から一層拡大した。
前年の同じ時期から下落した主要因として、ホテル宿泊、航空チケット、ハンドバッグの価格が下がったことが挙げられ、宿泊、交通・通信、衣料・履物価格指数がそれぞれ21.16%、14.39%、9.50%の顕著な下落となった。一方、外食費用及び春節期間の花火や爆竹といったレジャー商品の価格が上がったため、飲食、娯楽・文化活動価格指数はそれぞれ4.86%、4.59%上昇。
なお、昨年第4四半期との比較でも4.42%の下落。ハンドバッグ及び冬季レディースファッションのセール販売、ホテル宿泊価格が下がったことを受け、衣料・履物、宿泊価格指数がそれぞれ13.89%、10.15%下落。一方、娯楽・文化、飲食価格指数はそれぞれ2.11%、2.08%上昇。
今年第1四半期までの直近4四半期の観光物価平均指数は、前の4四半期から5.11%の下落。宿泊と交通・通信価格指数がそれぞれ18.64%、15.88%の下落、飲食と雑貨価格指数がそれぞれ3.13%、2.10%上昇。
近年、マカオでは客室供給数が増加を続けており、昨年春頃から客室数の多い大型IR併設ホテルを中心に各社が値下げプロモーションによる積極的な集客を打ち出している。
観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービスの価格変動を反映するもの。