マカオ、17年第1四半期の総ギャンブル売上約8664億円…前年から1割超の増加=カジノVIPルーム復調で

マカオ経済の屋台骨として知られるのが、カジノを中心としたゲーミング(ギャンブル)産業だ。マカオにはカジノ以外にも、競馬、ドッグレース、スポーツくじ、ロトなどのギャンブルが存在する。

このほど、マカオ政府のカジノ監理部門にあたるDICJが今年(2017年)第1四半期のゲーミング(ギャンブル)市場に関する統計を発表した。

今年第1四半期のカジノ売上は前年の同じ時期から13%、昨年第4四半期から5%のそれぞれ増となる634.79億パタカ(日本円換算:約8637億円)。このうち、VIPルームの売上を反映するVIPバカラ売上が同16.8%、6.4%のそれぞれ増となる354.91億パタカ(約4829億円)で、カジノ売上全体の55.9%を占めた。

カジノ以外のギャンブルの売上については、ドッグレースが前年の同じ時期から58.3%減の1000万パタカ(約1.36億円)、競馬が13.9%減の3100万パタカ(約4.22億円)、中国式ロトが横ばいの200万パタカ(約0.27億円)、サッカーくじが14.3%減の1億0200万パタカ(約13.88億円)、バスケットボールくじが81.3%増の5800万パタカ(約7.89億円)など。

総ギャンブル売上はカジノVIPルーム売上が牽引するかたちで、前年の同じ時期から12.9%増の636.82億パタカ(約8664億円)に達した。

今年第1四半期のマカオのカジノ施設のゲーミングテーブル数は前年の同じ時期から336台増の6423台、スロットマシン数は1721台増の1万6018台。増加要因として、昨年第3四半期以降、ウィンパレス、パリジャンマカオの大型カジノIR(統合型リゾート)、今年第1四半期にはレジェンドパレスカジノがそれぞれ新規オープンしたことに加え、既存カジノへの追加のテーブル割り当てがあったことなどが挙げられる。

マカオの月次カジノ売上は2016年7月まで26ヶ月間に渡って前年割れが続いただったが、以降、今年3月まで8ヶ月連続で対前年プラスを維持している。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun