マカオ、通貨供給量上昇持続=17年3月貨幣・金融統計
- 2017/5/4 11:33
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は5月4日、今年(2017年)3月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.9%下落、通知預金が1.7%上昇となり、M1は前月から1.0%増加。準通貨負債は1.2%上昇、通貨供給量M2は1.2%増の5472億パタカ(日本円換算:約7兆6992億円)となった。前年同月との比較では、M1が6.3%、M2が14.4%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.7%、香港ドルが52.9%、人民元が3.9%、米ドルが9.5%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.3%増の5332億パタカ(約7兆5022億円)、非居民による預金は7.0%上昇の2732億パタカ(約3兆8440億円)、公共部門の銀行システムへの預金は1.7%上昇の1836億パタカ(約2兆5833億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.9%増の9899億パタカ(約13兆9281億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.9%、49.4%、3.7%、23.8%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.5%上昇の4202億パタカ(約5兆9113億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.8%、64.8%、0.3%、4.5%で、金額にして1252億パタカ(約1兆7616億円)、2722億パタカ(約3兆8299億円)、13億パタカ(約183億円)、189億パタカ(約2659億円)。対外部門への融資は前月から3.0%増の3926億パタカ(約5兆5240億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、26.1%、11.0%、54.6%で、金額にして70億パタカ(約985億円)、1026億パタカ(約1兆4436億円)、432億パタカ(約6078億円)、2145億パタカ(約3兆0181億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は3月末時点で前月末から0.5ポイント下落の58.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.0ポイント下落の82.1%。不良債権比率は横ばいの0.2%。