人口増と高齢化進む…マカオ2016年中期人口統計
- 2017/5/6 15:46
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は5月5日、昨年(2016年)8月に調査を行なった「2016中期人口統計」の詳細結果を公表した。
昨年8月のマカオの人口は65万0834人で、5年前に行われた調査時から17.8%増となった。人口増の主な要因として、海外労働者の大幅増と出生率の上昇が挙げられる。2011年から2016年の年平均人口増加率は3.3%で、過去20年で最大。海外労働者と海外学生を除くマカオのローカル人口は53万7018人で、5年前から10.7%増。
高齢化も一層進んだ。65歳以上の高齢者人口は5年前から48.6%の大幅増となる5万9383人で、総人口に占める割合は1.9ポイント上昇の9.1%に。また、55歳から64歳の人口が総人口の13.5%を占める8万7583人となっており、今後10年間で高齢化が急速に進むものと予想される。
男女別では、女性が総人口の51.8%を占める33万6816人、男性は48.2%の31万4018人。性別比は93.2で、女性100人に対して男性93.2人。ローカル人口の性別比は5年前の92.7から90.2となり、女性が多い状況が一層際立つかたちとなった。
16歳以上の人口に占める未婚者の割合は5年前から0.7ポイント上昇の29.9%。既婚者は0.8ポイント下落の63.2%。平均初婚年齢は5年前から0.5歳上昇の29.5歳だった。
人口の2割以上が高等教育学歴を有する。3歳以上の人口のうち、高等教育修了者が23.1%を占め、5年前から6.4ポイントの上昇。中学以下程度は6.5ポイント下落の50.7%。
総世帯数は5年前から10.5%増の18万8723戸で、世帯平均人員は0.01人減の3.07人。
公営住宅居住者及び海外労働者の増を反映し、自己所有不動産に居住する世帯の割合が全体の66.2%にあたる12万4126戸で、5年前から4.6ポイント下落となった一方、賃貸住宅に居住する世帯の割合は1.3ポイント上昇の25.8%にあたる4万8481戸。
1平方キロメートルあたりの人口密度は5年前から15.5%増の2万1340人。エリア別で人口密度が最も高かったのがマカオ半島の黒沙環及び祐漢区の17万0953人で、同林茂塘区の14万6857人がそれに次ぐ。