マカオ政府統計調査局の調査によると、2012年通年のマカオ入境旅客数はのべ28,082,292人となり、前年比0.3%の微増にとどまった。日本からの旅客は前年ほぼ同水準の395,989人だった。
マカオ特区政府統計調査局は23日、昨年(2012年)12月のマカオ入境旅客数統計を発表。12月の単月入境旅客数はのべ2,495,851人となり、前年同月比 2.0%の減少。うち、日帰り旅客が1,243,291人と全体の49.8%を占めた。旅客の平均滞在時間は1.0日で、0.1日増加。
旅客の出発地別では、中国大陸からの旅客が1,495,316人で、前年同月比0.9%増。省別の内訳では、広東省613,392人、褔建省67,444人が主。また、中国大陸からの個人旅行形式の旅客が603,904人となり,5.4%増加している。中国大陸に次いで旅客が多かったのは香港の611,826人と中国台湾の88,814人。それぞれ7.0%減と3.6%の増。これらの大中華圏に次ぐのが、韓国の44,150人で14.7%の増となった。なお、日本からの旅客は33.5%の大幅減の26,941人という結果で、前月の38.5%減から5ポイント改善した。
2012年1~12月の通年入境旅客総数はのべ28,082,292人となり、前年比0.3%の微増にとどまる。出身地別では中国本土が16,902,499人で4.6%増、韓国が444,773人で11.5%の増となり、日本は395 989人で前年からわずかに34人減のほぼ同水準をキープ。逆に、香港が7,081,153人、中国台湾が1,072,052人と、こちらはそれぞれ 6.6%、11.8%の減。
日本からマカオへの旅客数は東日本大震災後の自粛ムードで一時的に落ち込んだものの、以後継続して復調の兆しをみせていた。しかし、今夏以降の香港の活動家による尖閣諸島(中国側呼称:釣魚台)への上陸や、その後の日本政府による尖閣諸島国有化を受け、中国本土で大規模な反日デモが発生。それらが日本で大きく報道されたことによる心理的影響に加え、マカオ航空の成田直行便の減便などもあり、9月後半以降に急激な落ち込みが続いている状況。通年の合計旅客数では辛うじて前年並みをキープできた。なお、韓国からの旅客は好調な伸びを示し、通年で40万人の大台を大きく上回り、大中華圏以外からの入境旅客数で日本を追い抜きトップに立った。