マカオ、公立図書館の24時間オープン実験終了へ…利用低迷で午前2時までに短縮

マカオ経済の屋台骨となるのがカジノ産業だ。眠らない街と形容されるように、マカオに30軒以上あるあるカジノ施設はいずれも24時間365日オープンとなっている。

カジノ施設だけでなく、空港やフェリーターミナル、一部の陸路イミグレーションも24時間運用となっており、交代制のシフト勤務で働く人も多い。路線バスは終夜運行で、深夜から早朝に掛けて営業している飲食店も少なくない。

こういった状況を受け、マカオ政府文化局(ICM)では、昨年(2016年)10月から人口密度や交通アクセス、施設の規模といった複合要素を検討して選定したというマカオ半島北部にある同局運営の紅街市図書館で24時間オープン実験をスタートした。

マカオの政府系放送局TDMが7月3日夜のラジオニュースで報じた内容によれば、ICMが紅街市図書館で24時間オープン実験を今年8月末で終了するという。

ICM公共図書館管理部門の責任者が同局の取材に応じた際に語った内容によれば、昨年10月から今年3月までの期間、深夜2時以降の入館人数がわずか1〜2人だったとのこと。同局では、資源の有効活用を考慮し、9月から午前7時から午前2時までに変更するとしている。また、他の図書館で24時間オープン実験を行うかどうかについては、今後積極的に検討するとした。

紅街市図書館の閲覧スペースの様子(写真:ICM)

紅街市図書館の閲覧スペースの様子(写真:ICM)

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