マカオの17年5月新規住宅ローン承認額、前月から上昇に転じる
- 2017/7/12 11:20
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が7月12日に発表した今年(2017年)5月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向けは上昇に転じ、商業不動産向けは前月から下落が続いた。
今年5月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から70.7%、前年同月から6.0%のそれぞれ増となる57億パタカ(日本円換算:約804億円)。このうち、74.1%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から29.9%増となる42億パタカ(約593億円)、非居民向けは法人による不動産を抵当にした大型貸付があったことを受け、16倍を超える大幅増の15億パタカ(約212億円)だった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から17.6%増、前年同月から78.7%減の4.4億パタカ(約62億円)。このうち、96.7%を占めるマカオ居民向けは18.5%の増加だった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から15.5%減、前年同月から16.8%増の33億パタカ(約466億円)。このうち65.5%を占めるマカオ居民向けは前月から44.0%減、非居民向けは法人による不動産を抵当にした大型貸付があったことを受け、24倍の12億パタカ(約169億円)だった。
今年5月末時点の住宅ローンの未返済残高は前月から0.7%、前年同月から5.2%のそれぞれ増となる1845億パタカ(約2兆6031億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.5%。マカオ居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から0.1%増、非居民は9.5%増。
商業物件向けローン未返済残高は前月から0.4%減、前年同月から1.7%増となる1689億パタカ(約2兆3830億円)。このうちマカオ居民が占める割合が89.5%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から0.8%減、3.4%増。
今年5月末締めの住宅ローン未返済比率は0.18%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.07ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.14%で、前月末から0.01ポイント、前年同月から0.12ポイントのそれぞれ上昇だった。