マカオ警察が中国人密航者逮捕=2023年まで入境禁止の身、賭博目的で
- 2017/7/16 11:57
- 社会・政治
マカオ治安警察局の発表によれば、7月12日午前9時頃、市内のネットカフェを巡回時に発見、逮捕した中国・広東省出身の30代の密航者の男について、マカオ入境禁止中であることが判明したという。
男は過去にマカオで不法賭博、高利貸し、監禁、密航の犯罪歴があり、2015年11月13日から2020年11月12日まで、2016年1月7日から2023年1月6日までの2件の入境禁止命令を受けていたとのこと。
男は警察の調べに対し、5000人民元(日本円換算:約8万3000円)を支払ってモーターボートに乗って広東省珠海市からマカオへ密航したことを認め、密航理由については賭博目的と話しているという。警察は男を不法再入境等の罪で送検済み。
マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されたが、以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる違法宿泊施設の存在なども社会問題化している。