マカオカジノIR運営大手サンズチャイナが17年中期業績発表…増収増益
- 2017/8/12 13:27
- 産業・経済
主に米国、マカオ、シンガポールでカジノIR(統合型リゾート)を運営する米ラスベガスサンズグループ(LVS)子会社のサンズチャイナは8月11日、2017年中期(2017年1〜6月期)の監査前業績を発表した。
サンズチャイナはマカオ半島でサンズマカオ、コタイ地区でプラザマカオ、サンズコタイセントラル、パリジャンマカオの各IR施設の運営などを手がける。
同社の今年上半期の売上高は前年同期比19.5%増の37.00億米ドル(日本円換算:約4040億円)、調整後EBITDAは22.0%増の12.30億米ドル(約1343億円)、純利益は23.0%増の6.78億米ドル(約740億円)。
部門別の売上は、カジノ部門が19.4%増の31.11億米ドル(約3397億円)、ショッピングセンター部門が22.3%増の2.36億米ドル(約258億円)、ホテル客室部門が18.3%増の1.42億米ドル(約155億円)、料飲部門が20.8%増の0.87億米ドル(約95億円)、コンベンション・フェリー・リテール・その他部門が18.4%増の1.22億米ドル(約133億円)。
同社のマカオにおけるIR開発計画は昨年(2016年)9月のパリジャンマカオの開業で一旦の区切りがついたが、中間業績発表資料の中で、今後も各プロパティの品質を高め、競争力を維持するための再投資を継続する考えを示した。具体的には、ヴェネチアンマカオ(2007年開業)について、2016年末から約3000室、廊下、エレベーターホールを対象としたレノベーションに着手し、2018年旧正月シーズン前に完成予定。また、ザ・プラザ(2008年開業)についても、今年末から2018年2月にかけてカジノVIPルームのリノベーションを実施予定で、昨年12月に着手した併設するフォーシーズンズホテルマカオの客室リノベーションは今年8月に完成済み。さらに、昨年開業したばかりのパリジャンマカオに着いても、市場需要に対応するためスタンダードルームをスイートルームに改装する工事を今年9月から1年間かけて実施するという。