「粉ミルクカード」初日の登録者539人

マカオで乳児向け粉ミルクが品薄になっている問題で、マカオ政府は28日から母子臨時サポート計画への登録をスタートし、「粉ミルク購入カード(奶粉購買咭)」の配布を行っている。初日の登録者は539人だった。

母子臨時サポート計画制度の対象は満1歳未満の乳児を持つ父母及び保護者(ともにマカオ市民IDカード保有者)。現在使用しているミルクブランドを登録することにより、店頭に在庫がない場合でも政府のホットラインを通じてメーカーから7日以内に在庫を供給するというもの。1か月5缶まで粉ミルクカードを利用した購入が可能。なお、同制度への登録は任意。

昨年のマカオの出生数は約7,000人で、粉ミルクメーカーはこの需要に対して十分な供給を行っているとしている。しかし、主に中国本土からの観光客や業者によって粉ミルクが大量に域外に持ち出されるため、マカオで本来必要とされる需要に間に合わなくなっている状況。中国本土で「香港やマカオで販売される粉ミルクは高品質だ」という安全神話があるためといわれる。

粉ミルク購買カード(奶粉購買咭)のイメージ―本紙撮影

粉ミルク購買カード(奶粉購買咭)のイメージ―本紙撮影

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