大型台風で被災のマカオ、偽の被害情報拡散した高齢者の兄妹を逮捕=警察がデマ発信者に対する厳格対応姿勢示す

8月23日にマカオへ襲来した台風13号(国際名:ハト)によって、死者10人、負傷者200人以上をはじめ、物的にも甚大な被害が発生した。目下、政府各部門及び民間ボランティアらによって復旧作業が進められている。

マカオ司法警察局は8月28日、偽の台風被害情報をスマートフォンのメッセンジャーアプリを使って拡散したとして、73歳と69歳の兄妹を逮捕したと発表した。同局の発表によると、兄妹は「政府が全面クローズした」や「(水没した)ファイチーケイ地区の地下駐車場で5人の遺体が見つかった」などの偽の情報をアプリを使って6グループ及び30人との個人会話で投稿していたとのこと。同局は兄妹を公権力侵犯の罪で送検する方針。なお、別の案件についても調査を進めているといい、さらに逮捕者が増える可能性があるとした。

同局では、被災直後からデマによる混乱に対する警戒を強め、発信源について厳格に対応する方針を示している。また、市民に対して猜疑心を煽ったり不安を駆り立てることがないよう、未確認の情報や発言を発信あるいは転送しないよう、あらためて呼びかけた。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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