マカオの17年第2四半期MICE統計公表…コンベンション誘致好調もエキジビション開催減

マカオ政府統計調査局は9月1日、今年第2四半期(2017年4〜6月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計データを公表。

今年第2四半期のMICE開催件数は333件、参加・入場人数は40.5万人(延べ、以下同)だった。

コンベンション(会議)の開催件数は前年の同じ時期から16件増の308件、参加者数は26.1%増の4.5万人。このうち、参加人数200人以上のイベントが3件増の54件、参加者数が36.9%増の3.2万人で、全体の70.8%を占めた。4時間以上の会議は11件増の195件、参加者数は38.4%増の3.6万人、平均開催期間は横ばいの1.9日。会議全体の平均開催期間は1.4日。

エキジビション(見本市)は7件減の11件で、入場者数は14.0%減の35.1万人。このうち10件が民間主催によるもので、入場者数は15.0%減の34.2万人。平均開催期間は0.4日増の3.8日、使用総面積は2.1%増の8.4万平米。インセンティブ活動は6件増の14件、参加者数は62.9%減の8670人。平均活動時間は3.1日、総使用会場面積は2.2万平米。

エキジビション主催者提供資料によれば、11件のエキジビションの売上は7751万パタカ(日本円換算:約10.6億円)で、ブース出展者からの賃料が74.5%を占めた。経費については、設営費が29.6%、会場レンタル費が17.4%、宣伝費が29.6%を占めた。民間主催の10件に限ると、売上は7640万パタカ(約10.5億円)で、ブース出展者からの賃料が74.2%、政府またはその他機関からの補助金が4.6%を占めた。補助金の占める割合は4.8ポイントの下落。経費は3306万パタカ(約4.5億円)で、設営費が32.8%、会場レンタル費が23.1%。民間主催のエキジビションの売上から経費と補助金を除いた余剰金は3981万パタカ(約5.4億円)で、約2.4倍に膨らんだ。

エキジビション出展社数は1140で、このうち中国本土の業者が28.7%、地元マカオの業者が28.1%を占めた。エキジビションを訪れたバイヤーは2.2万人で、地元マカオからが全体の36.4%。民間主催のエキジビションの出展社数は684で、このうち香港の業者が35.8%を占めた。バイヤーは1.5万人で、マカオからが34.5%。

第2四半期に開催されたエキジビションに出展した298人への調査によると、売上のうち商品販売が99.1%、原価のうちブース賃料が53.5%を占めたという。満足度については、「エキジビション主催者による宣伝・販促」が今年第4四半期から7.7ポイント上昇の50.5%、「エキジビション会場マネジメント」が12.2ポイント上昇の78.5%、「エキジビション業社従業員のプロフェッショナル技能」が16.4ポイント下落の80.3%。

近年、マカオでは規模、設備ともに充実したMICEファシリティーを擁する大型カジノIR(統合型リゾート)の新規オープンが相次いでいる。

今年5月にマカオで開催されたゲーミング関連エキジビション「G2Eアジア2017」(資料)=ヴェネチアンマカオ-本紙撮影

今年5月にマカオで開催されたゲーミング関連エキジビション「G2Eアジア2017」(資料)=ヴェネチアンマカオ-本紙撮影

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