マカオ警察、韓国人の男を殺人と窃盗容疑で逮捕…事件発生から約3年8ヶ月
- 2017/10/1 15:02
- 社会・政治
マカオ司法警察局は9月29日、2014年1月にマカオ半島北部の關閘エリアにあるマンションの部屋で発生した殺人事件の容疑者として、この部屋の一部を借りていた韓国人の男(51)を同月28日にマカオ国際空港で逮捕したと発表した。
2014年1月、マンションの近隣住民から異臭がするとの通報を受け、調査を行なった結果、3階の部屋からマカオ人女性(当時53)の遺体が見つかった。この部屋は仕切板で3つの小部屋に分けられ、それぞれ別の借り主がおり、女性もその1人だった。司法解剖の結果、女性の死亡推定時刻は1月7日未明、死因は何者かに口と花を塞がれたことによる窒息によるものとされた。
同局の捜査で、被害女性と同じ部屋の小部屋の借り主の韓国人の男が女性の死後にあたる1月7日から9日にかけて複数回にわたって部屋に出入りし、女性の携帯電話を使って方々に借金の申し込みをしていたことが判明。しかし、男は1月10日にマカオ国際空港から出境していたという。
事件発生からおよそ3年8ヶ月後の先月(9月)28日午前2時頃、男がマカオ国際空港から入境しようとした際、司法警察局がイミグレーションで身柄の拘束に成功。男は警察の調べに対し、被害者女性と友人関係であったことは認めたものの、事件発生日前後にマンションの部屋に戻っていないと容疑を否認しているとのこと。司法警察局では、男が容疑を否認しているものの、男の犯行であることを裏付ける数多くの証拠があるとし、男を殺人及び窃盗の罪で起訴する方針を示している。
なお、男は事件発生後にマカオを出境する際、イミグレーションでおよそ2ヶ月間のオーバーステイ状態であることが発覚。罰金を支払わなかったため、3年間のマカオ入境禁止処分が下されていたという。