マカオ、カジノで負けた中国人男女が観光名所周辺でスリ繰り返す
- 2017/10/7 10:30
- 社会・政治
目下、中国本土の国慶節大型連休期間中とあり、マカオの市街地は多くの旅客で賑わっている。マカオ治安警察局では、特に人混みの激しい世界遺産「セナド広場」及び「聖ポール天主堂跡」周辺の土産店や路上でスリ被害が多発しているとし、巡回を強化して臨んでいるとのこと。
同局の発表によれば、10月4日午後2時45分頃、私服警察官が聖ポール天主堂跡近くで2人の挙動不審な男女を発見。エリア周辺を徘徊し、2人で位置を調整しながら通行人の所持品を狙っているのが確認されたが、成功しなかった様子だったという。
その後、2人が急ぎ足で現場を離れようとしたため、私服警察官が身分を明かして職務質問を行なった。この際、女の所持品から盗んだものとみられるスマートフォンを発見。
このスマートフォンについて、旅客から午後1時30分頃に盗まれたと被害届が出されていたものと一致した。
また、女がホテルに荷物を預けていたことがわかり、ホテルで中身を調べたところ、盗んだものとみられる12台のスマートフォンが見つかった。
警察の調べに対し、女は9月30日にマカオへ来たが、カジノで負けたため、10月2日から聖ポール天主堂跡周辺の路上でスリをしていたと犯行を認める供述をしているとのこと。なお、女はすべて自分がやったことで、一緒にいた男は無関係だと主張しているという。
警察では、被疑者のいずれも中国本土出身で友人関係という30代の女と40代の男について、加重窃盗罪で送検する方針。