マカオ政府、カジノ売上予算目標引き上げ見通し…復調続く
- 2017/11/4 11:20
- カジノ・IR
前月(2017年10月)、マカオのカジノ売上が前年同月比22.1%増となる266.33億パタカ(日本円換算:約3780億円)となり、単月として3年来最高となった。また、今年1〜10月の累計カジノ売上は19.2%増の2200.10億パタカ(約3兆1229億円)で、政府が年度予算目標として設定した2000億パタカ(約2兆8389億円)を昨年より1ヶ月早く達成した。
マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年10月まで15ヶ月連続で対前年プラスを維持。また、今年に入って以降、1月と6月を除き、200億パタカ(約2839億円)台の大台を突破している。
マカオ政府経済財政庁の梁維特(ライオネル・リョン)長官は11月3日、マカオ国際空港で開催されたイベントに出席した際、地元メディアの取材に応じ、直近のカジノ売上及び今後の見通しについてコメント。前月のカジノ売上は調整期に入って以降で最高額ではあったが、(マカオのカジノ売上が過去最高となる以前にあたる)2011年の水準を下回っていると指摘した上、カジノ売上は予算を上回るペースで安定的に推移しており、今年のカジノ税収は前年から2桁増になると確信しているとした。また、今年はまだ11月、12月の2ヶ月を残す段階だが、カジノ売上の復調傾向が続くとすれば、来年度の財政予算におけるカジノ売上予算目標を引き上げることになるだろうとの見通しを示した。
マカオ政府のカジノ売上予算目標は、カジノ売上の調整期に入った2015年予算で月次300億パタカ(約4258億円)から275億パタカ(約3903億円)に引き下げられ、同年下半期に200億パタカに再引き下げされた。2016年及び2017年は年間2000億パタカとなっている。