マカオ警察、防犯パトロール中に無認可宿泊施設摘発

マカオ治安警察局は11月1日、マカオ半島新口岸で防犯パトロールを実施した際、上海街にあるビルの一室が無認可宿泊施設と疑われたことから立ち入り検査を実施した。

部屋の中にいた9人(男=5人、女4人)に事情を聞いたところ、いずれも見知らぬ人物から紹介されて宿泊したと回答し、宿泊費は1泊あたり200〜400香港ドル(日本円換算:約2900〜4800円)だったとのこと。

その後、宿泊施設の許認可を管轄する旅遊局の職員が現場の調査を行い、無許可宿泊施設であると確認したことから、この部屋は即時封鎖されたという。

マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されたが、以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる無認可宿泊施設の存在なども社会問題化している。

無認可宿泊施設に宿泊していた客ら(写真:マカオ治安警察局)

無認可宿泊施設に宿泊していた客ら(写真:マカオ治安警察局)

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