マカオ国際空港、10月の旅客数61万人…対前年20%増=1〜10月累計も開港以来最多記録した前年上回るペース
- 2017/11/8 8:29
- 産業・経済
マカオ国際空港運営会社にあたるCAMは11月6日、今年(2017年)10月の運営実績を公表。単月の旅客数は前年同月比20%の増加となる延べ(以下同)約61万人、航空機発着回数は16%増の約5100回に達した。
10月については、東南アジア路線が比較的好調で、シェアは43%。中国本土、台湾路線のシェアは、それぞれ32%、25%だった。
1〜10月累計の旅客数は前年の同じ時期から6.5%増の約586万人、航空機発着回数は前年並みの約4万8100回。旅客動向では、中国本土路線が12%増、東南アジア路線が8%増、台湾路線が2.7%減。また、LCC(格安航空会社)利用客が全体の36%を占め、旅客数は33%増となった。
今年10月時点の乗り入れ航空会社数は30、乗り入れ都市数は47、週間定期フライト数は約1100となっている。同社では、路線ネットワークの拡充に取り組んでおり、来年1月までに複数の新規路線開設を予定しているほか、香港、中国広東省珠海市とマカオを結ぶ港珠澳大橋の開通を間近に控え、中長距離線の誘致を目指す意向を示している。
マカオ国際空港は1995年に開港。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCC(格安航空会社)の誘致に積極的なことでも知られる。開港21年目となる昨年(2016年)の旅客数が前年比14%増の660万人となり、開港以来最多を記録した。現在、マカオ国際空港と日本を結ぶ定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航している。