マカオ政府の2018年度予算案、カジノ税収を15%増の約1兆1230億円に…市場回復受け
- 2017/11/21 9:51
- カジノ・IR
マカオ政府財政局が11月17日付で公表した最新の財政収支データによれば、今年(2017年)1〜10月累計のゲーミング(カジノ)税収は17.4%増の762億6600万パタカ(約1兆0642億円)、予算執行率は106.1%となり、早くも年度予算目標を達成した。歳入に占めるゲーミング税の割合は80.3%。
マカオにおけるカジノ税の税率は、カジノの場合で売上のおよそ40%に設定されている。マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年10月まで15ヶ月連続で対前年プラスを維持している。
マカオ政府経済財政庁の梁維特(ライオネル・リョン)長官は11月20日、立法会全体会議で来年度(2018年1〜12月期)の財政予算案法案の内容を披露。歳出は前年度から15.8%増の1191.6億パタカ(約1兆6627億円)、大半を占めるカジノ税収を15.0%増の805億パタカ(約1兆1230億円)とした。また、歳出は14.5%増の1096.1億パタカ(約1兆5295億円)で、初めて1000億パタカの大台を突破した。
マカオ政府のカジノ売上予算目標は、カジノ売上の調整期に入った2015年予算で月次300億パタカ(約4186億円)から275億パタカ(約3837億円)に引き下げられ、同年下半期に200億パタカ(約2791億円)に再引き下げされた。2016年及び2017年は年間2000億パタカとなっている。来年度は3年ぶりに引き上げとなる公算。