マカオのカジノ売上、今年から3年連続2割増見通し…大手投資銀行予測

世界一のカジノ売上を誇る都市、マカオ。月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年11月まで16ヶ月連続で対前年プラスを維持している。

今年1〜11月の累計カジノ売上は2430.43億パタカ(約3兆4244億円)で、前年同期比19.6%増。プラス幅は前月から0.3ポイント拡大した。

投資銀行大手のクレディ・スイスが12月11日に発表したリポートの中で、今年第4四半期(2017年9〜12月)のマカオのカジノ業におけるマスゲーミング部門(いわゆる平場)の売上が静かに復調しており、前年の同じ時期から14〜15%、あるいは第3四半期から8%増になるとの見通しを示した。

また、今後、カジノ業界として潜在顧客の吸引及び設備更新といった方面での努力によって、カジノ売上はさらに拡大の余地があるとし、今年から来年(2018年)、再来年(2019年)の見通しについて、20%、22%、20%のそれぞれ増とし、従来の予測から今年が2ポイント、来年及び再来年がいずれも7ポイント上方修正した。

このほか、訪マカオ旅客全体のわずか33%がギャンブラーであり、ラスベガスの73%と比較すれば割合が小さいこと、カジノ会員の割合がギャンブラー全体の34%でしかないことを例に挙げ、潜在顧客の開発余地が残っているとした。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun