マカオ、KYC対応型ATMの普及率9割に…中国本土発行カード利用者に顔認証など要求

マカオでは、昨年(2017年)5月以降、KYC(Know Your Customer)と呼ばれる顧客確認プログラムを搭載したATM(現金自動預け払い機)の導入が進んでいる。

KYC対応ATMでは、中国本土の金融機関が発行したカード(デビットカード、クレジットカード)を利用した現金引き出し取り引きを行うにあたって非接触型ICチップを導入した身分証のタッチと顔認証で本人確認を行う必要があるほか、1回あたりの最大引き出し額が5000パタカ/香港ドル(日本円換算:約7万円)に設定されている。

マカオ金融管理局が1月2日に発表した内容によれば、これまでにKYC対応ATMの設置台数は1040台に達しており、マカオの全ATMの9割に相当するという。

マカオ政府は、KYC対応型ATMを導入する理由について、マネーロンダリング(資金洗浄)防止対策措置であると説明している。

なお、KYC対応型ATMで身分証のタッチと顔認証による本人確認を要し、限度額が設定されるのは中国本土発行のカードを利用する場合のみで、その他の国や地域発行のものは対象外とのこと。

マカオのKYC対応ATM(写真:マカオ金融管理局)

マカオのKYC対応ATM(写真:マカオ金融管理局)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  2.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun