マカオの路線バス車内でスリ繰り返す…中国本土出身の兄弟逮捕

マカオ司法警察局は1月13日、市内の公共路線バス車内で複数回にわたってスリ行為をしたとして中国本土出身の39歳と31歳の兄弟を逮捕したと発表した。

同局には昨年(2017年)11月から今年1月にかけて40件以上のスリ被害者からの通報が寄せられていたという。兄弟はこのうち22件の関わった疑いで、スマートフォンや財布など、被害総額は12.7万パタカ(日本円換算:約175万円)に上る。

同局が被害者が乗っていたバス車内の監視カメラ映像を分析したところ、男2人が混雑したバス停からバスに乗り込み、一方が見張り役となり、もう一方が衣服で視線を隠しながら犯行に及び、成功後すぐに下車するシーンが確認できたという。その後、被疑者の身元を特定し、1月8日に再度マカオ入りしたことが判明。警察官が被疑者の動向を追っていた際、ポンテ16バス停からバスに乗り込み、間もなく犯行に及んだため、現行犯逮捕に至った。

兄弟がマカオの拠点としていた住居の家宅捜索において、6台の携帯電話と6800パタカ(約9.4万円)分の現金が見つかった。警察の調べに対し、兄弟はこのうち4台について、バス車内で乗客から盗んだものであると認める供述をしたとのこと。警察では、さらに余罪があるものとみて捜査を進める方針で、今年1月5日から11日までの間にマカオのバス車内でスリ被害に遭った乗客に対して通報を呼びかけている。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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