マカオ国際空港が18年旅客数目標発表、開港以来最多の前年から3%増の738万人…インタウンチェックインの導入計画も
- 2018/1/17 8:37
- 産業・経済
マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の昨年(2017年)の年間旅客数が対前年8%増、開港以来最多となる716万人(延べ、以下同)を記録。このうち、LCC(格安航空会社)を利用した旅客数が32%増だった。
その他の主要指標についても、航空機発着回数が2.8%増の5.8万回超、貨物取扱量が14%増の3.7万トン、プライベートジェット発着回数が12.7%増の3078回、空港全体の見込み売上高が9.2%増の49億パタカ(日本円換算:674億円)と、いずれもプラスとなった。
昨年末時点の乗り入れ航空会社数は29、乗り入れ都市数は46で、同年の新規乗り入れ航空会社数は4、乗り入れ都市は6。ネットワークの拡充も進んでいる。
マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは1月16日、同月13日に開催した2017年事業総括及び2018年ワークプランミーティングの内容を明らかにした。同社発表のプレスリリースによれば、マクロな国際環境、周辺地域と自社要素を鑑み、今年(2018年)の年間旅客数を対前年3%増の738万人達するとしたほか、航空機発着回数を6万回、貨物取扱量を3.9万トン、プライベートジェット発着回数を3170回と、いずれも昨年を上回る見通しを掲げた。
また、今年第1四半期にも旅客ターミナルビル北側部分の拡張工事が完成及び供用開始、上半期にも南側部分の拡張工事についても入札を実施、年内にも東側駐機場の改善工事と保安設備の強化が完成する予定とのこと。さらに、利用者の利便性向上策として、インタウンチェックインカウンターの導入に関する計画も推進する方針を示した。
マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況だ。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。