マカオ、タクシー供給数6%増の1700台体制に

マカオは面積約30平方キロメートルという小さな地域だが、人口約65万人、年間訪マカオ外客数は約3250万人を数える。目下、マカオには大量輸送を可能にする軌道系交通機関が存在しないことから、公共路線バスとタクシーが市民や観光客の移動にとって重要な移動手段となっている。

マカオ政府交通事務局(DSAT)の統計によれば、昨年(2017年)第3四半期末時点で営業中のタクシーの数は1583台(一般タクシー:1492台、無線配車型タクシー:91台*)にとどまっており、需要に追いついていないとの見方もある。(*無線配車型タクシーのライセンスは100台分だが、うち9台が昨年8月の大型台風襲来により使用できない状態が続いている)

そんな中、2月5日付のマカオ政府公報にDSATが公開入札方式で新規100台分のタクシー営業ライセンスを発行する行政長官令が掲載された。これにより、タクシー供給数は現在から約6%増となる見込み。なお、今回のライセンスの期限8年間で、延長と譲渡はできないという条件付きのもの。

近年、マカオのタクシーをめぐっては、一部の悪質なドライバーによるぼったくりや乗車拒否が社会問題となっているが、供給増とともに、「甘い」とされる違反に対する罰則の強化厳格化についても政府が法改正に乗り出す姿勢を示している。

マカオの一般タクシー(資料)-本紙撮影

マカオの一般タクシー(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  2.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  4.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオ…
  5.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun