マカオ 17年12月貨幣・金融統計公表…通貨供給量増加継続
- 2018/2/5 12:11
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は2月5日、昨年(2017年)12月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.6%、通知預金が0.5%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から0.7%増加。準通貨負債は0.5%上昇、通貨供給量M2は0.5%増の5915億パタカ(日本円換算:約8兆0526億円)となった。前年同月との比較では、M1が13.7%、M2が11.1%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.9%、香港ドルが54.2%、人民元が4.1%、米ドルが9.0%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.5%増の5766億パタカ(約7兆8494億円)、非居民による預金は1.3%増の2543億パタカ(約3兆4619億円)、公共部門の銀行システムへの預金は2.9%増の1918億パタカ(約2兆6110億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は横ばいの1兆0226億パタカ(約13兆9209億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.2%、51.4%、3.9%、21.2%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.6%上昇の4584億パタカ(約6兆2403億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ30.4%、64.6%、0.1%、4.2%で、金額にして1392億パタカ(約1兆8950億円)、2959億パタカ(約4兆0282億円)、3億パタカ(約41億円)、194億パタカ(約2641億円)。対外部門への融資は前月から0.3%減の4376億パタカ(約5兆9572億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ2.0%、33.2%、9.1%、48.1%で、金額にして90億パタカ(約1225億円)、1453億パタカ(約1兆9780億円)、399億パタカ(約5432億円)、2105億パタカ(約2兆8656億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は12月末時点で前月末から0.4ポイント上昇の59.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント下落の87.6%。不良債権比率は0.1ポイント下落の0.2%。