マカオ、17年通期の犯罪件数1万4293件…対前年0.7%減=治安状況安定維持

マカオ保安庁は2月9日午前に記者発表会を開き、昨年(2017年)通期の犯罪統計を発表。犯罪件数は前年から0.7%減の1万4293件だった。

件数減の主な要因として、窃盗、文書偽造、違令(公務執行妨害、不服従等)事案の減少が主挙げられる。

財産侵犯罪が5.6%増の8087件で、前年に引き続き過半数を占めた。このうち、詐欺が22.5%増の910件。また、いわゆる振り込め詐欺が141件増の170件。

厳重暴力犯罪(誘拐、殺人、厳重傷害等)についてはゼロまたは極めて低い発生率を維持。殺人は3件にとどまった。ただし、放火が125%増の54件に上り、このうち約半数がたばこの火の不始末によるものだった。

ゲーミング(カジノ)関連犯罪については、監禁が7.5%減の466件、暴利(高利貸し)事案が4.5%減の448件。マカオ保安庁の黄少澤長官によれば、年間を通じて取り締まりを強化して臨み、多くの高利貸しグループを摘発できたことが奏功した結果とのこと。これまでに黒社会(反社会勢力)の異常な動きはなく、カジノ市場の浮沈による治安情勢への影響も見受けられないという。

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長(中央)=2018年2月9日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長(中央)=2018年2月9日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

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