マカオ・中国本土間の「運び屋」取り締まり…越境通学児童のランドセルやベビーカー使った密輸事案も

マカオ税関(澳門海關)は2月11日、同月7日から9日にかけて、中国・拱北税関と合同で税関への申告や検疫が必要な物品及び禁制品をハンドキャリーや両地の間を往来可能なナンバープレートを付けた自動車、トラックで密輸する「運び屋」に対する取り締まりを実施したと発表した。

マカオと中国・広東省珠海市は隣接しており、複数ある通関施設を経由して陸路で往来することができる。

マカオ税関によれば、今回の取り締まりには両地の税関から延べ340人の職員が参加し、摘発件数は58件(このうちマカオ側35件)に上り、未検疫の生鮮食材、エレクトロニクス商品、酒、たばこのほか、ワシントン条約で禁止されている絶滅危惧種の皮を使った製品が26点見つかった。

また、越境通学児童のランドセルとベビーカーを使ってカモフラージュした事案も11件あったとのこと。

まもなく多客期となる春節シーズンを迎えるにあたり、両地の税関で情報共有しながら、違法行為に対して厳格に臨む姿勢を維持するとしている。

旅客に対する手荷物検査の様子(写真:澳門海關)

旅客に対する手荷物検査の様子(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオにとって最大の旅客ソースにあたる中国本土で大型連休(10月1〜7日の7連休)となる国慶節ゴ…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は9月25日、前日(24日)夜にマカオ半島北部・祐漢エリアの騎士馬路にある…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングス(以下、MGM)は9…
  5.  マカオ政府旅遊局(観光局、MGTO)は9月26日、同日から29日まで日本の東京ビッグサイトで開催…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun