マカオカジノ大手SJMホールディングスが17年通期業績発表…カジノ売上微増も減益に

マカオのカジノライセンスを保有する6陣営の一角、SJMホールディングスは2月28日、昨年通期の業績を発表した。

同社発表資料によれば、昨年通期のカジノ売上は対前年0.1%増の412.90億香港ドル(日本円換算:約5631億円)、ホテル・料飲・小売及びその他売上は4.5%減の7.31億香港ドル(約100億円)、調整後EBITDAは10.0%減の30.74億香港ドル(約419億円)、株主に帰属する純利益は15.6%減の19.63億香港ドル(約268億円)。

マカオ全体のカジノ売上に占める同社のシェアは16.1%で、部門別ではマスゲーミング(いわゆる平場)が20.8%、VIPルームが13.6%。

旗艦施設にあたるグランドリスボアのカジノ売上は5.8%増、調整後EBITDA及び株主に帰属する純利益はそれぞれ5.1%、1.4%減。

マカオ全体の昨年通期のカジノ売上は19.1増となっており、SJMホールディングスの苦戦が目立つ結果となった。

SJMホールディングスは「マカオのカジノ王」ことスタンレー・ホー氏が率い、2002年まで40年間にわたってマカオのカジノ経営権を独占していた老舗カジノオペレーター。「リスボア」ブランドのカジノ施設及び中小規模のホテル内にフランチャイズ方式で衛星カジノを展開。目下、競合社が相次ぎ旗艦施設を展開するマカオの新興埋立地、コタイ地区で同社グループ初となる大型IR「グランドリスボアパレス」の開発を進めており、完成予定時期は2018年内としている。

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月11日、(前月28日にミャンマーで発生し、隣国のタイでも大きな…
  2.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…
  3.  格安航空会社(LCC)大手エアアジアグループのタイ・エアアジア(FD)は4月10日、香港で会見を…
  4.  マカオ大学マカオ研究センターと経済学部は4月10日、今年(2025年)マカオのマクロ経済予測の更…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月10日に会見を開き、「第13回マカオ国際ツーリズム(産業)エキ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun