17年末のマカオの総人口65万3100人…0.1%増=高齢化の進行続く
- 2018/3/7 9:34
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は3月6日、昨年第4四半期(2017年10〜12月期)の人口統計を発表した。
昨年第4四半期末の時点のマカオの人口は、第3四半期末から0.1%、前年の同じ時期から1.3%のそれぞれ増となる65万3100人。性別では女性が全体の53.0%を占めた。
年齢別の割合は、老年人口(65歳以上)が前年の同じ時期から0.7ポイント上昇の10.5%、成年人口(15〜64歳)が1.0ポイント下落の76.7%。人口老化指数は4.1ポイント上昇の83.0%で、高齢化が続く状況。
昨年通期の新生児数は前年の同じ時期から9.5%減の6529人、出生率(人口1000人あたりの出生数)は0.9ポイント下落の10.1に。新生児の性別比は107.5で、100人の女児に対して男児が107.5人。
死亡人数は5.7%減の2120人。死因で最多だったのはがんで、死亡人数に占める割合は前年の同じ時期から2.1ポイント下落の34.2%。その他、肺炎・インフルエンザが1.8ポイント上昇の15.0%、心臓病が1.3ポイント上昇の9.4%を占めた。
昨年末時点の海外労働者数(中国本土、香港、台湾を含む)は前年の同じ時期から1.0%増の17万9456人。総人口に占める海外労働者の割合は27.5%。大型カジノIR(統合型リゾート)及びマンション群の建設工事が相次ぎ完成を迎えたことを受け、建設業に従事する海外労働者は12.8%減で、3年連続の減少となった。
昨年通期の中国本土からの移民数は33.5%減の4206人で、このうち63.6%が女性。マカオ居留許可獲得者数は5.5%増の1527人。
婚姻数は前年から横ばいの3883件。初婚年齢中位数は男性が28.8歳、女性が27.5歳で、前年からそれぞれ0.1歳、0.2歳の上昇。離婚数は18.8%増の1479件。
昨年末の世帯数は1.2%増の19万1500世帯。
マカオの面積はおよそ30平方キロメートル、年間インバウンド旅客数はおよそ3200万人で、過密状態が続いている。