港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設で引き渡しセレモニー開催…マカオの法律適用範囲に=香港と珠海・マカオ結ぶ夢の架け橋

中国が国家プロジェクトとして推進している香港と珠海(広東省)、マカオの三地をつなぐ「港珠澳大橋(ホンコン・ジュハイ・マカオ・ブリッジ)」の建設工事が佳境を迎えている。

港珠澳大橋は香港と珠海、マカオの間のY字型のルート、全長約55キロを複数の海上橋と海底トンネルで結ぶ世界最長の架橋計画の一つで、2009年に着工した。自動車専用道路(6車線)で、鉄道用の設備はない。

マカオ政府広報官事務所は3月15日、同日午前0時にマカオ半島の北東沖に造成された人工島上にある港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設(敷地面積は71.6ヘクタール、延べ床面積は60万平米超)について、中国国務院の批准、同意を経てマカオ特別行政区に引き渡されたと発表。現地では引き渡しセレモニーが開催され、正式にマカオ特別行政区の法律適用範囲となった。

今後、マカオ税関、マカオ治安警察局、マカオ消防局、マカオ司法警察局などが進駐し、各種設備の設置及びテストなど、運用開始に向けた準備を行うとのこと。

なお、港珠澳大橋の具体的な開業時期は現時点で未発表。

マカオは1999年12月にポルトガルから中国へ返還され、中華人民共和国マカオ特別行政区となったが、以降も独自にの税関を置き、出入境管理を行っている。

港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設(写真:GCS)

港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設(写真:GCS)


港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設引き渡しセレモニーの様子(写真:GCS)

港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設引き渡しセレモニーの様子(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun