マカオのタクシー運転手兄弟逮捕…忘れ物のスマホを着服して転売企図…ぼったくり運賃提示も

マカオ治安警察局は4月30日、乗客の忘れ物のスマートフォンを着服したタクシー運転手及び盗品と知りながら当該スマートフォンを転売目的で譲り受けた運転手の弟の2人を逮捕したと発表した。

同月28日午後1時頃、中国本土からマカオを訪れていた女性観光客が友人と一緒にコタイ地区にあるリゾートホテルのタクシー乗り場でタクシーに乗り込んだところ、運転手から400パタカ(日本円換算: )の追加料金を支払うよう求められ、ぼったくり運賃の提示に不満を感じて降車したが、車内にスマートフォンを置き忘れてしまったことに気づいたという。その後、スマートフォンに電話を掛けるもつながらなかったため、警察に通報。警察が捜査に着手し、まもなく運転手の身元を特定し、身柄を確保。すでにスマートフォンは転売目的で運転手の弟の手に渡っていたため、弟に盗品のスマートフォンを持って出頭させたとのこと。被疑者はいずれも20代のマカオ人で、警察では拾得物不正占有罪及び盗品等関与罪で送検する方針。

近年、マカオでは一部の悪質なタクシー運転手によるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

乗客の忘れ物のスマートフォン(写真:マカオ治安警察局)

乗客の忘れ物のスマートフォン(写真:マカオ治安警察局)

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