ロシアの航空会社ロイヤルフライトがモスクワとマカオ結ぶ定期便就航…プログラムチャーターから格上げ

ロシアの航空会社「ロイヤルフライト」によるロシアの首都モスクワとマカオを結ぶ直行便が5月10日に再就航し、マカオ国際空港で記念式典が開催された。

同社は2016年にプログラムチャーター便(週1往復)でマカオ乗り入れを開始。その後の平均搭乗率が95%以上だったといい、今回の定期便(週1往復)への格上げにつながったという。なお、同路線はマカオと欧州を結ぶ唯一の直行定期便。運航日は毎週木曜日で、使用機材はプログラムチャーター便時代と変わらずボーイングB767-300型。

マカオ国際空港の路線数は52、乗り入れ航空会社数は32で、中国本土と国際路線がおよそ半々。マカオ政府旅遊局は2013年にモスクワに事務所を構え、マカオへのインバウンド誘致のためのプロモーションを展開してきた。昨年(2017年)のロシアからのインバウンド旅客数は対前年7.5%増の2.7万人で、このうち約半数が宿泊を伴う旅客、平均マカオ滞在時間は3日間だった。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。今年第1四半期についても旅客数は前年の同じ時期から20%増となる延べ200万人超、発着回数14%増の延べ1万5000回超に達するなど、好調を維持。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。

マカオ国際空港で開催された記念式典=2018年5月10日(写真:CAM)

マカオ国際空港で開催された記念式典=2018年5月10日(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun