マカオ、18年第1季旅客総消費額対前年22%増の約2222億円…1人あたり平均は約2.6万円、ギャンブル除く
- 2018/5/25 18:53
- 産業・経済
マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。
昨年(2017年)通期の累計訪マカオ旅客数は3261万0506人で、前年から5.4%増。このうち中国本土旅客は8.5%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは4年連続のこととなる。今年第1四半期(2018年1〜3月)累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.2%増の854万5713人。このうち中国本土旅客は13.4%増、70.6%を占める603万1374人。
マカオ政府統計調査局は5月25日、今年第1四半期の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)を結果を公表。総消費額は前年の同じ時期から22.0%増、昨年第4四半期から9.7%減となる164.2億パタカ(日本円換算:約2222億円)だった。このうち宿泊を伴う旅客の総消費額は前年の同じ時期から19.6%増の126.8億パタカ(約1716億円)、日帰り旅客は30.7%増の37.4億パタカ(約506億円)。
今年第1四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から12.4%増、昨年第4四半期から7.3%減となる1921パタカ(約2万6001円)。国・地域別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土旅客が前年の同じ時期から11.6%増の2234パタカ(約3万0237円)、中国本土個人旅客に限ると18.8%増の2558パタカ(約3万4632円)。
宿泊を伴う旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から8.6%増の2928パタカ(約3万9642円)、このうち中国本土旅客は6.5%増の3312パタカ(約4万4841円)、中国本土個人旅客に限ると15.8%増の3693パタカ(約4万9999円)。日帰り旅客の1人あたり平均消費額についても22.2%増の886パタカ(約1万1995円)だった。
消費の内訳については、ショッピングが47.3%、宿泊が23.3%、飲食の22.0%で大半を占めた。旅客1人あたりのショッピング消費は21.9%増の910パタカ(約1万2320円)で、内訳は食品系土産が24.8%増の290パタカ(約3926円)、化粧品及び香水が20.8%増の243パタカ(約3290円)。渡航目的別では、コンベンション・エキジビション参加を目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高い2908パタカ(約3万9371円)で、ショッピング目的の2596パタカ(約3万5147万円)、リゾートステイ目的の2500パタカ(約3万3847円)が続いた。