マカオ 18年5月貨幣・金融統計公表…マカオ居民による預金は前月並み
- 2018/7/5 12:36
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は7月5日、今年(2018年)5月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から1.0%下落、通知預金が6.1%上昇となり、M1は前月から4.7%増加。準通貨負債は0.7%下落、通貨供給量M2は横ばいの6102億パタカ(日本円換算:約8兆3466億円)となった。前年同月との比較では、M1が16.8%、M2が10.2%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.2%、香港ドルが53.8%、人民元が4.4%、米ドルが8.5%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から横ばいの5947億パタカ(約8兆1346億円)、非居民による預金は2.4%増の2406億パタカ(約3兆2911億円)、公共部門の銀行システムへの預金は1.3%増の1997億パタカ(約2兆7316億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は0.8%増の1兆0350億パタカ(約14兆1573億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.3%、51.4%、4.2%、20.8%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.6%増の4743億パタカ(約6兆4877億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ30.0%、65.2%、0.1%、4.1%で、金額にして1423億パタカ(約1兆9465億円)、3095億パタカ(約4兆2335億円)、4億パタカ(約55億円)、193億パタカ(約2640億円)。対外部門への融資は前月から2.7%増の4800億パタカ(約6兆5657億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.9%、33.7%、7.1%、51.0%で、金額にして90億パタカ(約1231億円)、1618億パタカ(約2兆2132億円)、340億パタカ(約4651億円)、2446億パタカ(約3兆3458億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は5月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の59.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.7ポイント上昇の92.2%。不良債権比率は横ばいの0.2%。