マカオの18年5月新規住宅ローン承認額約679億円…2ヶ月ぶり増加

マカオ政府金融管理局が7月12日に発表した今年(2018年)5月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向けが前月から2ヶ月ぶりに増加、商業不動産向けが2ヶ月ぶりに減少となった。

今年5月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から23.0%増となる49億パタカ(日本円換算:約679億円)。このうち、98.4%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から23.1%増となる48億パタカ(約665億円)、非居民向けは15.5%増の8000万パタカ(約11億円)だった。なお、直近3ヶ月でみると、今年3月から5月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は50億パタカ(約693億円)で、今年2月から4月との比較で18.0%増。

プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から32.4%増の8億8000万パタカ(約122億円)。このうち、95.9%を占めるマカオ居民向けは前月から29.4%増。前年同時期との比較では99.2%増。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月に商業物件を担保にした金額の大きい案件があったことから、前月から64.9%減となる29億パタカ(約402億円)。今年3月から5月の月次平均値は57億パタカ(約790億円)で、今年2月から4月との比較で18.4%減。

今年5月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.6%、前年同月から4.3%のそれぞれ増となる1925億パタカ(約2兆6674億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.6%増、非居民については0.4%減。

商業物件向けローン融資残高は前月から0.8%、前年同月から13.9%のそれぞれ増となる1924億パタカ(約2兆6660億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が89.6%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から1.0%増、非居民については0.4%減。

今年5月末締めの住宅ローン延滞率は0.20%で、前月から0.01ポイント下落、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.14%で、前月及び前年同月からそれぞれ横ばいだった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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