マカオ政府とコンセッションを結ぶカジノ運営6陣営の一角にあたるギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は7月30日、「GEG 日本-マカオ統合型リゾート・マネジメント・メンターシップ試験的制度」を実施すると発表。
同制度は、GEGによって設立された非営利団体であるGEG基金、日本の東洋大学とともに、マカオ大学の協力のもとでマカオにおいて行われるという。
GEGによれば、「日本にとって新しい産業となり、近い将来開業が見込まれる統合型リゾート(IR)の運営を学ぶことにおいて、日本の学術研究機関とその学生を支援するための初めての取り組みで、マカオの若者が海外、特に日本で同様の経験が出来る機会についても検討している」とのこと。期待される効果として、「GEGの持つIR運営の知識や経験と、日本の伝統的なサービス哲学といえる『おもてなし』の精神が、この制度によって相互に交換されることは、マカオのIR産業をより良いものにすることにも繋がる」ことを挙げた。
また、「日本政府は2030年までに訪日観光客数の目標を6000万人としており、IRがその牽引役になると期待されているとし、大型IRには数百もの職種があり、数千人の雇用を生み出し、GEGの旗艦IRであるギャラクシーマカオがどのように開発・運営されているかを知ることで、日本における将来のIR産業のリーダーの育成を目指している」とした。
具体的には、初年度は東洋大学国際観光学部から選ばれた学生が、8月に4週間にわたりマカオを訪れるという。今回の参加者は、マカオ大学の国際統合型リゾート管理プログラムの講師陣による講義に加えて、企業の社会的責任、ホスピタリティ産業、飲食部門、エンターテインメントやイベントのマネジメント、小売、人事、組織開発、トレーニングなどの題目や専門分野において、GEGの幹部社員によるメンタリング・セッションを通して、IRの運営について総合的に学ぶという。今後、日本の他の教育機関と協力して制度を発展させていく予定もあるそうだ。