マカオ、18年第2季旅客総消費額対前年20%増の約2247億円…1人あたり平均は約2.7万円、ギャンブル除く

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

昨年(2017年)通期の累計訪マカオ旅客数は3261万0506人で、前年から5.4%増。このうち中国本土旅客は8.5%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは4年連続のこととなる。今年上半期(1〜6月)累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.0%増の1681万4190人。このうち中国本土旅客が13.3%増の1170万5164人で、全体の69.6%を占めた。

マカオ政府統計調査局は8月21日、今年第2四半期(2018年4〜6月期)の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)を結果を公表。総消費額は前年の同じ時期から20.0%、今年第1四半期から0.5%のそれぞれ増となる165.0億パタカ(日本円換算:約2247億円)だった。このうち宿泊を伴う旅客の総消費額は前年の同じ時期から17.4%増の133.6億パタカ(約1820億円)、日帰り旅客は32.7%増の31.4億パタカ(約428億円)。

今年第2四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から11.6%、今年第1四半期から3.9%のそれぞれ増となる1996パタカ(約2万7185円)。国・地域別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土旅客が前年の同じ時期から9.5%増の2367パタカ(約3万2238円)、中国本土個人旅客に限ると20.7%増の2851パタカ(約xx3万4632円)。中国本土旅客に次いで平均消費額が大きかったのはシンガポール旅客と日本旅客で、それぞれ4.2%増の1704パタカ(約2万3208円)、9.0%増の1681パタカ(約2万2895円)。

宿泊を伴う旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から10.2%増の3012パタカ(約4万1023円)、このうち中国本土旅客は6.4%増の3448パタカ(約4万6968円)。日帰り旅客の1人あたり平均消費額についても22.1%増の819パタカ(約1万1156円)で、中国本土の個人旅客に限ると30.0%増の1709パタカ(約2万3280円)だった。

消費の内訳については、ショッピングが46.3%、宿泊が27.8%、飲食の18.7%で大半を占めた。旅客1人あたりのショッピング消費は20.2%増の924パタカ(約1万2587円)で、内訳は化粧品及び香水が50.2%増の287パタカ(約3909円)、食品系土産が0.7%増の231パタカ(約3147円)。渡航目的別では、コンベンション・エキジビション参加を目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高く、15.8%増の3826パタカ(約5万2117円)。ショッピング目的は39.3%増の3426パタカ(約4万6668万円)、リゾートステイ目的は3.0%減の2371パタカ(約3万2297円)。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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