マカオLRT鉄道の建設費が大幅膨張…6900億円超に

マカオ特別行政区監査委員会は9月13日、マカオ初の軌道系大量輸送機関となるマカオ新交通システム(マカオLRT)への投資に関する監査報告書を公表。

マカオLRTプロジェクトを担当するマカオ政府運輸インフラ事務所(GIT)が2016年12月に制定した短期、中期、長期計画に含まれる11路線の投資見積もりが500億マカオパタカ(日本円換算:約6928億円)超に上ることが明らかとなった。路線別で最も高い見積もりだったのがタイパ島東北部から海を渡ってマカオ半島東岸沖に造成中の埋立地を経由してマカオ半島東北部に至る「東線」の209.8億マカオパタカ(約2907億円)で、「タイパ線」の108.23億マカオパタカ(約1500億円)がそれに続いた。

11路線のうち、5路線が動態見積もり、2路線が静態見積もり、1路線(タイパ線)が予算額で、3路線(中期計画のマカオ半島内港線、長期計画のコタイ北延伸線及びコロアン延伸線)については投資見積もり資料がない状態だった。

報告書は、GITが今に至って全体の建設費の明確に試算できていないと批判。また、どれほどの交通渋滞の緩和や経済効果があるのかと疑問も呈した。

マカオLRTタイパ線の馬會駅付近における試運転の様子(資料)=2018年3月(写真:GIT)

マカオLRTタイパ線の馬會駅付近における試運転の様子(資料)=2018年3月(写真:GIT)

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