港珠澳大橋経由で香港・觀塘とマカオ結ぶ直通バス「港澳一號」が運行スケジュール公表…1日19往復、所要時間は110〜130分

中国が国家プロジェクトとして推進している香港と珠海(広東省)、マカオの三地をつなぐ「港珠澳大橋(ホンコン・ジュハイ・マカオ・ブリッジ)」。全長約55キロを複数の海上橋と海底トンネルで結ぶ世界最長の架橋計画のひとつで、2009年に着工した。

現時点で具体的な開業時期は未発表だが、すでに橋を往来するシャトルバスの運営会社も決まり、関連施設で本番を想定した運用テストの実施が続くなど、開通間近を伺わせる状況となっている。

港珠澳大橋を経由して香港とマカオを結ぶ直通バスを運行することが決まっているワンバス香港マカオ社は10月15日、暫定運行スケジュール及び運賃を公表した。

サービス名は「港澳一號(ワンバス)」で、起点は香港・新界地区の觀塘にあるショッピングモールAPM、終点はマカオ・コタイにある大型IR(統合型リゾート)パリジャンマカオとなる。途中、大橋の香港側イミグレーションとマカオ側イミグレーションで通関があり、マカオに入った後はマカオ半島新口岸地区のサンズマカオ、コタイのヴェネチアンマカオの各大型IRに停まる。所要時間はAPMからサンズマカオが110分、ヴェネチアンマカオが125分、パリジャンマカオが130分とし、従来の香港内陸路移動とフェリーの乗り継ぎよりも48分の短縮になるとした。

運行本数は1日19往復で、香港始発が午前8時、終発が午後6時30分、マカオ始発が午前11時、終発が午後9時30分で、昼間はほぼ30分間隔での運行。片道運賃は平日昼間が170香港ドル(日本円換算:約2430円)、夜間及び休日が190香港ドル(約2710円)を予定しているとのこと。

港珠澳大橋経由の香港〜マカオ直通バスについては、別路線の運行計画もある。

建設中の港珠澳大橋。手前がマカオ側出入境施設(資料)=2018年1月-本紙撮影

建設中の港珠澳大橋。手前がマカオ側出入境施設(資料)=2018年1月-本紙撮影

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