マカオ、18年1〜10月の商標権侵害摘発件数26件…2.2万点押収

マカオ税関(澳門海關)は11月2日、同月1日にマカオ半島中区の店舗に対して立入検査を実施し、商標権を侵害したとみられる商品62点を押収し、店の責任者の女1人を税関本部へ連行して詳細について調べを進めていると発表した。

この店に関して、事前に税関職員が巡回した際、店頭に並んでいた「アディダス」ブランドの商品の縫製が荒く、価格が非常に安かったことから、商標権侵害の商品である疑いを持つに至ったとのこと。商標権を侵害したとして押収した商品62点の正規品の価格はおよそ1万5000マカオパタカ(日本円換算:約280万円)に上るとした。

店主は税関の調べに対し、当該商品について、今年(2018年)9月に中国本土で仕入れたもので、1点につき30〜50パタカ(約420〜700円)で販売していたなどと話しているという。税関では、店主を知的財産権関連法違反で起訴する方針。

なお、税関によれば、今年1〜10月の商標権侵害摘発件数は26件、アクセサリー、携帯電話、革製品、衣料品、酒、スポーツ用品など押収品の数は2.2万点で、正規品の価格にしておよそ600万マカオパタカ(約8417万円)に上ったとのこと。

商標権侵害とみられる商品を販売していた店舗に対する立入検査の様子=2018年11月1日(写真:澳門海關)

商標権侵害とみられる商品を販売していた店舗に対する立入検査の様子=2018年11月1日(写真:澳門海關)

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