マカオの18年10月新規住宅ローン承認額約479億円…前月から65.2%減
- 2018/12/12 10:49
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が12月12日に発表した今年(2018年)10月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが大幅減に転じ、商業不動産向けが2ヶ月連続の下落だった。
今年10月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から65.2%減となる34億マカオパタカ(日本円換算:約479億円)。このうち、98.7%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から60.1%減となる33億マカオパタカ(約465億円)、非居民向けも4300万マカオパタカ(約6億円)にとどまった。なお、直近3ヶ月でみると、今年8月から10月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は68億マカオパタカ(約958億円)で、今年7月から9月との比較で8.4%減。
一方、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から98.8%増の3.4億マカオパタカ(約48億円)。このうち、マカオ居民向けが99.1%を占めた。前年同時期との比較では81.8%増。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から4.8%減となる32億マカオパタカ(約451億円)。このうち、94.2%を占めるマカオ居民向けは前月から10.1%減となる30億マカオパタカ(約423億円)、非居民向けは増加となり、1.8億マカオパタカ(約25億円)だった。今年8月から10月の月次平均値は54億マカオパタカ(約761億円)で、今年7月から9月との比較で5.3%減。
今年10月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.4%、前年同月から12.4%のそれぞれ増となる2120億マカオパタカ(約2兆9877億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は92.6%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%増、非居民については0.2%減。
商業物件向けローン融資残高は前月から0.3%減、前年同月から5.9%増となる1866億マカオパタカ(約2兆6297億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.3%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から0.2%、非居民は1.4%のそれぞれ減。
今年10月末締めの住宅ローン延滞率は0.16%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.02ポイントのそれぞれ下落。商業物件向けローン延滞率は0.16%で、前月、前年同月からそれぞれ横ばいだった。