マカオ税関、日本の虫さされ薬「ムヒ」の模造品販売店と卸売業者を摘発

マカオ税関(澳門海關)は12月12日、日本の製薬会社、池田模範堂の虫さされ薬「ムヒ」(現地での商標名は「無比膏」)の商標を侵害した商品を販売したとしてマカオ半島の中区にある薬局と同下環地区にある卸売業者に立入検査を実施した。

税関によれば、商品を購入した消費者から模造品の疑いがあると通報を受け、内偵調査を進め、商標権の侵害が確認されたとのこと。

立入検査において、薬局の店頭から模倣品81点を発見し、押収。卸売業者では見つからなかったが、詳しい調査のため薬局と卸売業者のそれぞれの責任者を税関本部に任意同行させ、事情を聞いているという。税関では、両名について産業財産権法(模造品の販売、流通)違反で起訴する方針。

税関が押収した商品の写真をみると、模造品のパッケージは本物を模倣したデザインで、「無比の敵」という商品名や日本語のキャッチコピーがプリントされているのが確認できる。マカオでも日本ブランド、日本製の医薬品に対する信頼度は高く、ポピュラーな存在となっている。

マカオ税関は市民に対し、買い物をする際は信頼の置ける店舗を選択し、また商品についてもパッケージを仔細にチェックし、本物であるかを念入りに確認するよう呼びかけている。

マカオの薬局から押収された「ムヒ」の模造品=2018年12月12日(写真:澳門海關)

マカオの薬局から押収された「ムヒ」の模造品=2018年12月12日(写真:澳門海關)


マカオ税関による模造品を販売していた薬局に対する立入検査の様子=2018年12月12日(写真:澳門海關)

マカオ税関による模造品を販売していた薬局に対する立入検査の様子=2018年12月12日(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月1日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持する…
  2.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  4.  マカオ治安警察局は3月31日、タクシー車内で拾った多額の現金入りの財布を着服したとして香港人の女…
  5.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜2月累計の歳…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun