香港とマカオ結ぶ高速船ターボジェットがオクトパスカードと組みMTRとの乗継割引導入…最大30香港ドル
- 2018/12/18 10:46
- 香港・大湾区
香港とマカオを結ぶ高速船サービス「ターボジェット(噴射飛航)」運営会社は12月17日、香港で広く普及する交通系ICカード「オクトパス(八達通)」発行会社と組み、香港のMTR(地下鉄)とターボジェットの乗継割引キャンペーンを導入すると発表した。
両社はターボジェットが就航する香港島の上環、九龍の尖沙咀、新界の屯門の各フェリーターミナルにおいて、搭乗ゲートでオクトパスカードをタップすれば、空席のある最も出発時間の近い便に搭乗することができる「ワン・タップ・トゥ・ボード・ウィズ・オクトパス(八達通一拍即登船)」と呼ばれるサービスを導入済み。
今回の乗継割引キャンペーンは、香港各地からMTRを利用してフェリーターミナルへ向かい、ワン・タップ・トゥ・ボード・ウィズ・オクトパスサービスを使ってマカオ方面行きのターボジェットを利用する乗客が対象。ターボジェットの搭乗ゲートでオクトパスカードの残額から運賃を引き落とす際に自動的に割引される仕組みで、割引額は最大30香港ドル(日本円換算:約430円)とのこと。サービス適用期間は2019年末までの予定。
また、ターボジェット運営会社はマスターカードとのコラボレーションキャンペーンについても同時発表。「香港〜マカオ間の往復チケット3セットを購入すれば、もう1セットが無料」と「香港国際空港とマカオを結ぶ路線のエコノミークラスのチケットをスーパークラスに無償アップグレード」の2つで、いずれもターボジェットの公式ウェブサイトまたは公式スマートフォンアプリ経由でマスターカードを使って購入した場合に適用されるとのこと。キャンペーン期間は2019年末までの予定。
香港〜マカオ間の往来について、これまで海路ルートが主だったが、今年10月24日に香港とマカオなどを結ぶ港珠澳大橋が開通し、新たにバスなど陸路のアクセス手段が登場。マカオ政府発表の統計によれば、大橋の開通後、海路ルートの出入境旅客が減少しており、旅客の分散化が進んでいる状況だ。