マカオ 18年11月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から0.6%減の約14.5兆円

マカオ政府金融管理局は1月4日、昨年(2018年)11月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から1.5%、通知預金が0.5%のそれぞれ増となり、M1は前月から0.7%増。準通貨負債は1.6%増加、通貨供給量M2は1.5%増の6330億マカオパタカ(日本円換算:約8兆4922億円)となった。前年同月との比較では、M1が10.5%、M2が7.6%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.8%、香港ドルが51.8%、人民元が4.4%、米ドルが11.1%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.5%増の6170億マカオパタカ(約8兆2775億円)、非居民による預金残高は7.5%減の2303億マカオパタカ(約3兆0906億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は1.5%増の2302億マカオパタカ(約3兆0892億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.6%減の1兆0775億マカオパタカ(約14兆4598億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.8%、51.7%、3.9%、21.4%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.8%増の4960億マカオパタカ(約6兆6562億円)。対外民間部門への融資は前月から0.1%減の5015億マカオパタカ(約6兆7300億円)。民間部門へ融資額は合計で0.3%増の9975億マカオパタカ(約13兆3862億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.4%、50.6%、3.3%、26.5%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は11月末時点で前月末から0.5ポイント下落の58.5%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.9ポイント上昇の92.6%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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