マカオ税関、旧正月に向けて運び屋による未検疫食材や未納税たばこの流入阻止へ水際対策強化
- 2019/1/12 11:14
- 社会・政治
マカオ税関(澳門海關)は1月11日、旧正月にかけて旅客の往来が増加することから、各イミグレーション施設における手荷物検査を強化して臨み、未検疫食材や未納税たばこ、その他禁制品の流入阻止に取り組んでいると発表した。
同月7日、マカオ半島北部にある珠海市との陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーションの到着ホールで警戒にあたっていた税関職員が、古びたダンボール箱や手提げ袋をキャリーに乗せて「申告物なし」の免税ゲートからマカオ域内へ持ち込もう不審な旅客1人を発見し、手荷物検査を行ったところ、中から紙巻きたばこ1万5380本、本来納税額にしておよそ2万4000マカオパタカ(日本円換算:約33万円)相当分が見つかった。
旅客は中国本土出身の40代の女で、これまでにも複数回にわたって今回同様の対外貿易法違反で摘発されていた人物という。女は税関の調べに対し、他人から報酬を得て運び屋に従事していたと供述しているとのこと。
税関では、引き続き運び屋行為に対する摘発を強化して臨むとし、疑わしい人物や商品を見かけた場合に、速やかに通報するよう市民に呼びかけている。
近年、マカオではたばこ製品の値上げや禁煙エリアの拡大が続いている。直近では、2015年7月にたばこ消費税の増税が実施されると同時に、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの免税持ち込み範囲についても、従来の紙巻きたばこを現状の100本(5箱)から19本、葉巻を10本から1本、刻みたばこは100グラムから25グラムとする大幅な縮小が図られた。内外価格差を利用した安いたばこの流入を防ぐべく、税関でのチェックも強化されている。