マカオ国際空港が年内にもCO2排出管理及び削減10年間プラン策定へ

マカオ国際空港運営会社のCAMは1月15日、今年(2019年)のうちに向こう10年間のCO2排出管理及び削減プランを策定する方針を明らかにした。

具体的な目標として2028年までに航空機離発着毎のCO2排出量を2018年度比で30%削減することを掲げた上、達成に対して自信を示した。

CAMでは、2014年に5年プランを策定し、実行に移した後、2018年末までに節電効果の高いLED電球への交換、ハイブリッドまたは電気自動車の導入、8.3万キログラムのキッチンごみの収集と堆肥化による空港周辺の緑化、廃棄物の再利用、航空機離発着毎のCO2排出量を2012年水準から41%削減させるなど、CO2排出削減で顕著な成果が得られたとしている。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。今年3月31日からは福岡線が週4便に、7月1日からは成田線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。2018年通期の旅客数は前年から15%増の826万人で、開港以来最多を4年連続で更新した。目下、年間旅客数キャパシティを1000万人に増やす拡張工事が進められている。

マカオ国際空港が導入したハイブリッドカーの例(写真:CAM)

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