観光地周辺のゴミ問題―観光客のマナー悪化懸念

春節(旧正月)大型連休を終え、多くの観光客を迎えたマカオだが、観光地周辺の深刻なゴミ問題が指摘されている。マカオ随一の観光名所、聖ポール天主堂跡付近に設置されたゴミ箱は常に満タン、路上や緑地帯に捨てられたゴミも多かったといい、せっかくの世界遺産が台無しだと嘆く市民の声も多い。清掃スタッフがゴミの処理にあたるも、追いついていない状況という。

19日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。聖ポール天主堂跡周辺はマカオ随一の観光名所として知られ、週末や祝日には多くの観光客で賑わう。今年の春節連休は天候に恵まれたこともあり、いつもに増して人出が多かった。しかし、テイクアウトフードの包装紙やドリンクの空き瓶、さらにタバコ、ティッシュペーパーなど、あらゆるゴミが路上、緑地帯、排水溝に捨てられる状況が多く見受けられたという。こうした状況は観光都市としてのマカオのイメージを低下させるだけでなく、衛生環境の悪化による市民生活への影響にもつながることから、市民の間では懸念が拡がっている。近隣住民によると、当局に対し、取り締まりや啓蒙活動に力を入れるよう要請するとしている。

中国本土からの観光客が急増しているマカオ、香港では、一部のマナーの悪い観光客に対する市民からの批判の声が絶えない。

ごみのポイ捨ては600パタカの罰金となる (c) IACM 民政總署

ごみのポイ捨ては600パタカの罰金となる (c) IACM 民政總署

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月1日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持する…
  2.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  4.  マカオ治安警察局は3月31日、タクシー車内で拾った多額の現金入りの財布を着服したとして香港人の女…
  5.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜2月累計の歳…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun