マカオ 18年12月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から3.4%増の約15兆円

マカオ政府金融管理局は2月1日、昨年(2018年)12月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.3%、通知預金が2.0%のそれぞれ増となり、M1は前月から1.7%増。準通貨負債は3.1%増加、通貨供給量M2は2.9%増の6514億マカオパタカ(日本円換算:約8兆8227億円)となった。前年同月との比較では、M1が11.6%、M2が10.1%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.5%、香港ドルが52.5%、人民元が4.2%、米ドルが10.8%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から3.0%増の6354億マカオパタカ(約8兆6060億円)、非居民による預金残高は4.5%増の2406億マカオパタカ(約3兆2588億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は3.4%増の2381億マカオパタカ(約3兆2249億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は3.4%増の1兆1141億マカオパタカ(約15兆0897億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.3%、51.1%、3.8%、22.2%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.8%増の5050億マカオパタカ(約6兆8399億円)。昨年第4四半期末の経済用途別分類では、「教育」と「レストラン・ホテル及び関連業」に対する融資が第3四半期末との比較でそれぞれ12.8%、8.8%増だった一方、「IT」と「ホールセール・リテール・貿易」はそれぞれ29.2%、2.7%の減少。対外民間部門への融資は前月から1.0%増の5063億マカオパタカ(約6兆8575億円)。民間部門へ融資額は合計で1.4%増の1兆0113億マカオパタカ(約13兆6973億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.5%、51.7%、3.1%、25.6%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は昨年12月末時点で前月末から0.7ポイント下落の57.8%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.8ポイント下落の90.8%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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